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葉面散布について

葉面吸収について

植物は進化の過程において、陸上に上がる前は水中から体表面全体で養分を吸収していました。
陸上に上がってからもその性質は残り、根からのみでなく葉や茎、果実表面などからも養分を吸収する能力を保っています。
この性質を利用したのが葉面散布による施肥技術であり、最近では有機成分(アミノ酸等)を含む葉面散布剤も普及し始めました。

葉面散布の歴史

海外では1920年頃から、鉄や銅、亜鉛、マンガン等の微量要素欠乏対策に葉面散布が行われるようになり、1940年頃からは窒素、りん酸、加里などの3要素も利用されはじめ、葉から無機成分が吸収されるメカニズムが明らかになって広く利用されるようになりました。 我が国でも1955年くらいから利用されるようになり、1961年には肥料取締法が一部改正され、葉面散布剤(葉から与える肥料)も肥料として取り扱われるようになりました。

葉面散布の特長

  1. 速効性 … すばやく効きます。
  2. 根が弱った場合でも養分補給ができます。
  3. 必要な時に、必要な量を施用できます。
  4. 品質向上が期待できます。

葉面散布は以下のような条件で特に有効です

  1. 過湿・乾燥・低温・日照不足など土壌・天候条件が不良で根の働きが弱って養分の吸収能力が低下した場合。
  2. 収穫・摘採などで植物が弱った場合。
  3. 花芽分化促進、徒長抑制などの生育をコントロールしたいとき。
  4. 台風など風水害、霜害や雹害などの気象災害後に早急な回復を行いたい場合。

どのように吸収されるのか

葉面吸収は根の場合と同じようにエネルギーを消費して行われる積極吸収です。葉の表からも、裏からも共に吸収します。

ポリリン酸の働き

リン酸は光合成、エネルギー代謝に深い関係があります。
メリット・アミノメリットに使われているポリリン酸は体内ではエネルギーを保存し、一種のバッテリーのような働きをしているといわれています。

  1. 光合成を促進する作用があります。
  2. 充実した作物をつくります。
  3. 日照不足、低温時に特に有効です。