株式会社 生科研

美味しい作物づくりの追求。

分析設備・測定法

分析設備・機器

土壌分析室の状況

ここでは土壌の受付、風乾、秤量、抽出までの土壌の前処理を行います。

土壌分析室

土壌自動前処理装置

土壌の自動秤量から抽出液添加など土壌の前処理を自動で行う装置です。
特殊な秤量機能の採用により、粒度の相違による分級問題を回避して土液比を一定にする機能を有し、2mm以下となる土質であれば高精度な前処理が可能です。

土壌自動前処理装置

自動pH、EC測定装置

多検体マルチ水質計を用いて、土壌のpHとECを同時に自動で測定を行います。
現在2台の装置が稼働しています。
測定項目に応じた専用電極へ付替えることでpH、EC以外の項目を測定する事も可能です。

自動pH、EC測定装置

ICP(高周波プラズマ発光分析装置)

土壌、作物体に含まれる多量から微量な無機成分について、元素の同時分析が自動かつ迅速に高精度に行えます。
土壌では微量要素、作物分析ではリン・カリ・マグネシウム・カルシウム・マンガン・鉄・銅・亜鉛・ホウ素を測定します。
現在は、多元素同時測定が可能なマルチタイプICPの2台が稼働しています。

ICP(高周波プラズマ発光分析装置)

CFA(連続流れ分析装置)

土壌中のリン酸の測定に使用しています。
細いチューブの中で測定試料が試薬と混合・発色しながら連続して濃度を測定します。

ICP(高周波プラズマ発光分析装置)

自動化学分析装置

測定試料に、試薬添加・反応・測定を全自動で行う分析装置で、窒素(アンモニア態・硝酸態)・塩基成分、腐植質含量・リン酸吸収係数等の測定に使用します。
装置はディスクリート方式で、円状に並んだ複数の独立したセルに、試料・反応液添加・混合・反応を行い複数の検体を並行して吸光度や濁度を測ります。

自動化学分析装置

診断室

それぞれの分析機器の測定数値は診断室のコンピュータに集約、自動的に診断され、専門スタッフによる結果のチェックが行われたのち計量証明書が発行されます。

診断室

分析項目と測定法

項目 土壌抽出法 分析法 使用機器
pH 水抽出土液比=1:5 ガラス電極法 pHメーター
EC 電気伝導度計法 ECメーター
アンモニア態窒素 東京農大式マルチ抽出法 インドフェノール青吸光光度法 日立自動化学分析装置
硝酸態窒素
(亜硝酸態+硝酸態)
ナフチルエチレンジアミン吸光光度法
有効態リン酸 トルオーグ抽出法 モリブデン青法 CFA
交換性カリ 東京農大式マルチ抽出法 カリボール法 日立自動化学分析装置
交換性石灰 OCPC法
交換性苦土 キシリジルブルー法
交換性マンガン 簡易法・バッチ-b変法 ICP発光分析法 ICP
可給態鉄 1N酢酸アンモニウム変法 ICP発光分析法 ICP
可給態銅
可給態亜鉛
ホウ素 熱水抽出法 ICP発光分析法 ICP
塩基置換容量 推定法
腐植 水酸化ナトリウム-ピロリン酸ナトリウム混液 比色法 日立自動化学分析装置
リン酸吸収係数 1/100Mリン酸抽出法 バナドモリブデン酸法 日立自動化学分析装置
  • 腐植は、2012年4月より「乾式燃焼法」から「比色法」へ測定法を変更しました。
  • 窒素(アンモニア態窒素・硝酸態窒素)、交換性カリ、交換性石灰、交換性苦土は、2013年1月より「東京農大式マルチ抽出法」に抽出法を変更しました。
  • 塩基置換容量は、2013年6月1日より「東京農大式振とう遠心法/インドフェノール青吸光光度法」から「交換性塩基の分析値などを用いた算出方法」へ変更しました。